みずほフィナンシャルグループ vs 三菱UFJ銀行 福利厚生を公式情報だけで比較

本記事の情報はすべて各社の公式採用ページ・公式サイト・有価証券報告書から取得したものです。口コミサイトの数字は使っていません。最終確認日は各社の企業ページに載せています。

メガバンク2行を、公式に書かれていることだけで並べます。どちらが優れているかを決める記事ではありません。同じ項目に、どちらが数字を出しているかを見る記事です。

先に、比較の前提を2つ断っておきます。

  • 比べている法人格が違います。みずほフィナンシャルグループは持株会社、三菱UFJ銀行は銀行です。みずほ側の制度は持株会社の採用サイトに書かれたもの、三菱UFJ側は銀行の採用サイトと有価証券報告書に書かれたものです
  • 三菱UFJ銀行は求人票専用サイトが認証エラーで開けず、待遇の全項目を確認できていません。当サイトの企業ページにもその旨を書いています。「公式に記載なし」が、実際には書かれている可能性があります

15項目で並べる

  1. 初任給(大学卒)

    280,000円/月(2026年度予定)

    WIN

    300,000円/月(うちシニアライフプラン支援金30,000円を含む)

  2. 初任給(院卒・博士)

    WIN

    大学院修士課程修了・六年制大学卒300,000円/大学院博士課程修了380,000円

    公式に記載なし

  3. 独身寮の本人負担額

    WIN

    月20,000円(ワンルームタイプ)。集合寮タイプは2024年に廃止

    住宅関連制度はあるが本人負担額は公式に記載なし

  4. 異動にともなう手当

    WIN

    隔地間異動手当 入社時30,000円/月

    勤務地区分の制度はあるが金額は公式に記載なし

  5. 自己啓発の補助額

    WIN

    学びファンド 年間300,000円まで/資格ファンド 1資格最大200,000円

    Challenge Leave(最長3年間の休職)。金額は公式に記載なし

  6. 育児休業の期間

    WIN

    子が満2歳になるまで

    期間は公式に記載なし

  7. 父親が取れる育児の休み

    公式に日数の記載なし

    WIN

    Ten Plus Ten=短期育児休業10営業日(有給)+育児特別有給休暇10営業日の計20営業日

  8. 男性の育児休業取得率

    98%

    WIN

    98.8%(2024年度・有価証券報告書)

  9. 男性の育児休業の平均取得日数

    公式に記載なし

    WIN

    16日(2024年度・有価証券報告書)

  10. 子の看護休暇

    WIN

    子が小学校6年生になるまで

    公式に記載なし

  11. 有給休暇の実績

    連続休暇A(連続5営業日)、スポット休暇 年5回、リフレッシュ休暇 連続5営業日(勤続10年以降5年ごと)

    WIN

    平均取得18.9日/取得率82.6%(2024年)

  12. 女性管理職比率

    部長相当職10.4%/課長相当職以上22.0%

    WIN

    29.2%(2024年度末、前年度比プラス1.3ポイント)

  13. 男女の賃金の差異(全労働者)

    60.9%(正規雇用61.5%/非正規雇用47.5%)

    WIN

    51.7%(2024年度)

  14. 働き方の選択肢

    WIN

    週休3日・4日制度、コアタイムあり/なしのフレックス、全社員対象の在宅勤務、副業・兼業(約1,000名が利用可能)

    スマートワークアットMUFG(在宅勤務・セレクト時差勤務・サテライトオフィス)。セレクト時差勤務は最大1.5時間の前後調整

  15. 健康・医療の補助

    WIN

    人間ドック/脳ドック費用補助ほか、定期健診の再検査・婦人科健診・胃がん健診の補助とあわせて総額約1億円

    不妊治療休暇あり。金額は公式に記載なし

勝敗は「公式に記載があるか」「数字まで開示しているか」「同じ指標なら数字の比較」だけで機械的に付けています。 制度の中身への当サイトの主観的な採点ではありません。「記載なし」は制度が無いという意味ではなく、公式ページで確認できなかったという意味です。

みずほフィナンシャルグループの8勝7敗。ただし勝敗の数より、どこで勝ったかのほうが読みどころです。みずほが取ったのは独身寮の月20,000円、隔地間異動手当の月30,000円、学びファンドの年30万円、資格ファンドの20万円といった「金額を出している項目」で、三菱UFJが取ったのは男性育休取得率98.8%、平均取得日数16日、女性管理職比率29.2%、有給取得率82.6%といった「実績の数字」でした。

違い1:みずほは制度の金額を、三菱UFJは結果の数字を出している

同じ「公式情報だけ」でも、出している数字の種類が正反対です。

みずほフィナンシャルグループは制度の金額を書いています。独身寮は月2万円、隔地間異動手当は入社時3万円/月、学びファンドは年30万円まで、資格ファンドは1資格最大20万円。入る前に「いくらもらえるか」が分かる書き方です。

三菱UFJ銀行は実績を書いています。男性の育児休業取得率98.8%と平均取得日数16日、管理職に占める女性の割合29.2%、有給休暇取得率82.6%。これらはいずれも有価証券報告書に載っている数字で、「制度があるか」ではなく「実際に使われているか」が分かる書き方です。

この違いは、どちらが良いという話ではありません。知りたいことが違えば、見るべき会社の資料も違うというだけです。

違い2:父親の育休は三菱UFJの「Ten Plus Ten」が具体的

三菱UFJ銀行のTen Plus Tenは、10営業日の短期育児休業(有給)と10営業日の年次有給休暇を組み合わせて計20営業日、およそ1か月休めるという制度です。名前まで付けて日数を明示している点で、当サイトが収録している銀行のなかでも具体的なほうです。

みずほフィナンシャルグループは男性育休取得率98%を公表していますが、何日取れるかは公式ページに書かれていません。育児休業そのものは子が満2歳になるまでで、こちらは三菱UFJより長く書かれています。

違い3:休暇の種類はみずほが細かい

みずほフィナンシャルグループは休暇の種類が多く、しかも1つずつ名前が付いています。連続休暇A(年次休暇5日を使った連続5営業日)、連続休暇B(土日と年次休暇2日)、連続休暇C(年次休暇2日)、スポット休暇(年5回)、自己啓発休暇(連続5日以内)、自分磨き休職、配偶者転勤同行休職(最長3年)、リフレッシュ休暇(勤続10年以降5年ごとに連続5営業日)。

三菱UFJ銀行は休暇の種類を細かく公開していませんが、結果として年18.9日取れているという数字を出しています。

この比較でできていないこと

正直に書いておきます。

  • 三菱UFJ銀行の求人票専用サイトが認証エラーで開けず、待遇の全項目を確認できていません。「公式に記載なし」の項目に、実際は書かれているものが含まれている可能性があります
  • 法人格が違います。みずほは持株会社、三菱UFJは銀行です。持株会社どうしで比べると、別の結果になります
  • みずほフィナンシャルグループの持株会奨励金率・確定拠出年金の会社掛金は、制度があることは書かれていますが金額が公開されていません
  • どちらも住宅手当の金額、賞与の月数は公式ページに書かれていません

どちらを選ぶかの目安

この記事の数字から言えることは、これだけです。

  • 入社直後の手取りで選ぶなら三菱UFJ銀行。大学卒の初任給30万円は、みずほより2万円高い(ただし3万円のシニアライフプラン支援金を含む内数)
  • 毎月の固定費で選ぶならみずほフィナンシャルグループ。独身寮が月2万円、隔地間異動手当が月3万円と、金額が公式に出ています
  • 学び直しにお金を使いたいならみずほフィナンシャルグループ。学びファンド年30万円と資格ファンド20万円は、当サイトの銀行・証券・保険の中でも金額が明示されている数少ない例です
  • 男性が育児で長く休めるかで選ぶなら三菱UFJ銀行。Ten Plus Tenで計20営業日、実績も平均16日と日数まで公開されています

制度の一覧と出典リンクは、みずほフィナンシャルグループのページと三菱UFJ銀行のページにまとめています。


この記事の勝敗のつけ方:制度の質を主観で採点することはしていません。①公式に記載がある方が、記載のない方に勝つ ②数字(金額・日数・率)まで書いてある方が、制度名だけの方に勝つ ③どちらも数字を出している場合は、その項目で有利な方が勝つ、の3つだけで機械的に決めています。どちらも記載がない場合は引き分けです。

調べ方と出典(公式採用ページ・公式サイト・公式プレスリリースのみ)

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福利厚生JP 編集部|各社の有価証券報告書・公式採用ページ・公式サステナビリティサイトだけを情報源にしています。金額や比率は、公式に書かれている数字だけを載せ、推測では埋めません。確認できなかった項目は空欄のままにしています。

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