ANA vs JAL 福利厚生を公式情報だけで比較
本記事の情報はすべて各社の公式採用ページ・公式サイトから取得し、取得日時点の原文を確認しています。各制度の出典リンクを制度ごとに掲載しているので、応募前に必ず最新の公式情報をご確認ください。
日本の航空業界を代表する2社の福利厚生を、公式採用ページに書かれていることだけで並べてみます。どちらが上かを決める記事ではありません。まず押さえておきたい前提として、比較対象の粒度が異なります。ANAは持株会社「ANAホールディングス」の採用ページ、JALは事業会社「日本航空株式会社」の採用ページを情報源としており、単純な会社対会社の比較ではなくグループ採用ページ同士の比較であることをご了承ください。
- ANAホールディングス — 東京都港区。従業員約4.8万人(グループ)。公式採用サイトの福利厚生一覧は働き方・ライフサポート・住まいまで幅広い項目を掲載
- 日本航空(JAL) — 東京都品川区。従業員約1.5万人。公式採用サイトは住まい・育児・不妊治療関連にしぼって記載
以下の比較は、当データベースが2026年8月5日時点で確認した公式情報にもとづきます。「公式に記載なし」は制度が存在しないという意味ではなく、公開されていないという意味です。JALの公式ページはANAに比べて掲載項目数が少なく、これは制度の少なさではなく開示範囲の違いである可能性がある点にご留意ください。
カテゴリ別対決 ― 結果はANAの5勝4敗(引き分け2)
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住まい(寮・社宅)
寮制度(独身寮・社宅)あり。新卒入社時または異動時に入寮・社宅利用が可能と明記。金額は公式に記載なし
社宅・寮制度あり。新卒採用向け募集要項に記載。金額は公式に記載なし
引き分け ― 両社とも公式に記載あり(差を付ける数字の開示なし)
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住宅手当
WIN募集要項の諸手当欄に「家族手当、住宅手当、深夜労働手当、土日出勤手当」が共通支給される旨の記載あり。金額は公式に記載なし
公式に記載なし
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通勤費
通勤手当あり。「当社規程により支給」とのみ記載
通勤費あり。「当社規定により支給」。上限額・新幹線通勤可否は公式に記載なし
引き分け ― 両社とも公式に記載あり(差を付ける数字の開示なし)
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育児(休暇・休職)
パパママ出産・育児休暇を福利厚生一覧に掲載
WIN育児休職制度。子が満3歳になる月末まで取得可能。育児特別休暇は最大10週間
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不妊治療
不妊治療休職制度。特定不妊治療を行う社員が対象と明記
WIN不妊治療休職制度。最長1年間の休職が可能
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働き方の柔軟性
WINリモートワーク制度・ワーケーション制度・ワークプレイスの選択性、フレックスタイム制度、短時間勤務・短日数勤務、サバティカル休暇、配偶者海外転勤休職制度
公式に記載なし
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資産形成
WIN社員持株会・確定拠出年金を福利厚生一覧に掲載
公式に記載なし
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選択型福利厚生
WINカフェテリアプラン(ベネフィット・ステーション)。託児所・ベビーシッター等に利用可
公式に記載なし
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女性管理職比率
21.9%(ANAグループのジェンダー平等に関する公式ページ)
WIN31.5%(JAL公式ESGデータ)
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男女間賃金差異
公式に記載なし(今回確認した範囲では未掲載)
WIN80.0%(女性の賃金を男性100とした場合の割合、JAL公式ESGデータ)
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年間休日数
WIN121日(新卒採用募集要項)
公式に記載なし
勝敗は「公式に記載があるか」「数字まで開示しているか」「同じ指標なら数字の比較」だけで機械的に付けています。 制度の中身への当サイトの主観的な採点ではありません。「記載なし」は制度が無いという意味ではなく、公式ページで確認できなかったという意味です。
制度の幅で押すANA、数字の開示で刺すJAL ― ANAは「働き方の柔軟性・資産形成・カフェテリアプラン」など制度の幅で5勝。JALは「育休の取得年齢・不妊治療休職の期間・女性管理職比率・賃金差異」と、数字を出した項目はことごとく取って4勝。トータルはANAが1勝差で逃げ切る大接戦です。
出典: ANAグループ採用サイト、JAL採用サイト
共通点: 不妊治療休職制度を両社とも明記している
航空業界2社を比べていちばん目を引くのは、どちらも不妊治療休職制度を公式ページに明記している点です。ANAは「特定不妊治療を行っている方を対象に」「一定期間治療に専念し両立支援の一助とする」制度、JALは「不妊治療のために最長1年間の休職を取得できる」制度と、表現は違いますが治療に専念するための休職を制度化しているところは共通しています。不定期なシフト・不規則な勤務形態になりやすい航空業界特有の事情が、この制度整備の背景にあるのかもしれません。ただし休職中の給与・手当の扱いは両社とも公式ページに記載がなく、確認が必要です。
違い1: ANAは「働き方の柔軟性」を前面に出している
ANAホールディングスの公式福利厚生一覧は、リモートワーク制度・ワーケーション制度・ワークプレイスの選択性・フレックスタイム制度・短時間勤務/短日数勤務・サバティカル休暇・配偶者海外転勤休職制度と、働き方そのものを選べる制度が数多く掲載されています。特にサバティカル休暇は「留学やボランティア、趣味やリフレッシュなど様々な用途に応じて利用できる休暇制度」、配偶者海外転勤休職制度は「配偶者の海外転勤に同行する社員は、一定の要件の下で休職ができます」と明記されており、キャリアを中断せずライフイベントに対応する設計思想が読み取れます。
JALの公式採用ページには、これらに相当する制度の記載が今回確認した範囲ではありませんでした。前述の通りこれは「制度がない」のではなく「今回参照した公式ページには掲載されていない」可能性がある点に注意してください。
違い2: 開示データの中身が逆方向
法定開示に関わる項目を見ると、対照的な結果になりました。女性管理職比率はJAL(31.5%)がANA(21.9%)を上回る一方、男女間賃金差異はJALが80.0%(公式開示)、ANAは今回確認した範囲では未掲載でした。年間休日数はANAが121日と公式に明記していますが、JALの公式採用ページでは今回確認できませんでした。開示項目がそれぞれ異なるため、この結果だけで「どちらが優れているか」を判断することはできません。応募を検討する際は、気になる項目について両社の統合報告書やサステナビリティサイトも合わせて確認することをおすすめします。
オファーを比べるときの確認ポイント
公式情報だけを並べると、確認すべき論点がはっきりしてきます。
- 住まいの制度の金額 — 両社とも寮・社宅制度の存在は明記していますが、負担額は公式ページに記載がありません。面接・オファー面談で確認するのが確実です
- 不妊治療休職の待遇 — 両社とも休職の枠組みはありますが、休職中の給与・社会保険の扱いは公式に記載がありません
- 働き方の柔軟性をどこまで使えるか — ANAはリモートワーク・フレックス・サバティカルなど選択肢が多く掲載されていますが、職種(グランドスタッフ・客室乗務員・整備等)によって適用可否が大きく異なる業界です。募集職種ごとに確認が必要です
- どちらのエンティティへの応募か — ANAホールディングスへの応募か、グループ内の全日本空輸(ANA)など事業会社への応募かで、適用される制度が異なる可能性があります
よくある質問
Q. どちらも不妊治療休職制度があるのは航空業界特有? A. 断定はできませんが、シフト制・不規則勤務になりやすい航空業界の2社がそろって公式に明記している点は注目に値します。他業界との比較は今後のデータ拡充で検証していきます。
Q. 住宅手当・社宅の金額はどちらが有利? A. 両社とも公式採用ページに金額の記載がなく、今回の調査では判断できません。オファー面談等で個別に確認することをおすすめします。
Q. この情報はいつ時点のもの? A. 2026年8月5日に両社の公式ページで確認した情報です。制度は改定されることがあるため、応募時は出典リンク先の最新情報をご確認ください。
両社の全制度
当データベースの収録企業は現在1122社です。本記事で取り上げた制度の一覧と出典は、各社のページからご確認いただけます。
ANAホールディングス株式会社の福利厚生一覧 / 日本航空株式会社の福利厚生一覧
運営情報: 福利厚生JPは、企業の公式公開情報のみを情報源とする福利厚生データベースです。本記事は編集部がデータベースをもとに執筆し、全出典を人手で確認しています。制度内容の誤りを見つけた場合は[お問い合わせ]よりご連絡ください。確認の上、迅速に修正します。
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