中外製薬 vs 第一三共 福利厚生を公式情報だけで比較
本記事の情報はすべて各社の公式採用ページ・公式サイト・有価証券報告書から取得したものです。口コミサイトの数字は使っていません。最終確認日は中外製薬が2026年9月7日、第一三共が2026年9月8日です。
製薬大手の2社を、公式に書かれていることだけで並べます。どちらが優れているかを決める記事ではありません。同じ項目に、どちらが数字を出しているかを見る記事です。
先に、比較の前提を2つ断っておきます。
- 比べているのはどちらも事業会社の単体です。中外製薬(従業員約5,100名・ロシュグループ)と第一三共(従業員約6,250名)です。中外製薬の制度の一部は「国内中外製薬グループ」の制度として書かれています。
- 「公式に記載なし」は「制度がない」という意味ではありません。公式ページに書かれていないだけ、という場合があります。この記事は「書いてあるかどうか」を並べているだけです。
17項目で並べる
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初任給
310,000円/月(4年制大学卒)。修士了335,000円、博士了375,000円
WIN360,500円/月(2026年4月予定)
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年次有給休暇(1年目)
WIN初年度18日。最高23日まで
「年次有給休暇」の記載のみで、日数は公式に記載なし
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有給休暇の取得率
64.4%
WIN87.6%(統合報告書)
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有給とは別の休日
WINフレックス休日 年4日
公式に記載なし
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育児休職
WIN最初の14日間は有給
原則満1歳まで、最長で子が2歳になる前日まで。日数の記載なし
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男性の育児休業取得率(有価証券報告書)
93.4%
WIN96.3%
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配偶者の出産・産後パパ育休
配偶者出産休暇制度あり。日数は公式に記載なし
WIN配偶者の出産後180日以内に5日(有給)。産後パパ育休は4週間を上限に2回に分割可
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傷病・看護に使える休暇
WINライフサポート休暇 年20日(傷病・育児・介護に使える。1日・半日・時間単位)
子の看護等休暇 年10日(小学4年生の年度末まで。15分単位)
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介護
介護休暇 年10日(時間単位可)。介護休職は通算3年。介護相談窓口を毎月開催
介護休暇 年10日(15分単位)。介護休業は通算1年。介護支援金・介護休業支援金あり(金額は記載なし)
引き分け ― 両社とも公式に記載あり(差を付ける数字の開示なし)
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節目の休暇
ステップアップ休暇。日数は公式に記載なし
WINリフレッシュ休暇。勤続10年以降、5年ごとに5日
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住まい
独身寮・社宅、住宅貸付。金額は公式に記載なし
社宅(一般物件の借り上げ)・住宅手当。金額は公式に記載なし
引き分け ― 両社とも公式に記載あり(差を付ける数字の開示なし)
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持株会・財形
社員持株会、財形貯蓄、住宅貸付・一般貸付。奨励金率は記載なし
持株会制度。奨励金率は記載なし
引き分け ― 両社とも公式に記載あり(差を付ける数字の開示なし)
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祝い金・支援金
公式に記載なし
WIN出産祝い金、育児休業応援金(連続14日以上の育休で支給)、介護支援金、介護休業支援金、災害見舞金。金額はいずれも記載なし
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働き方
ハイブリッドワーク/フルリモート勤務(職務による)。スマートワーク手当あり、金額は記載なし
テレワークは利用日数の制限なし。コアタイムのないフレックス(MR・生産技術職の一部を除く)
引き分け ― 両社とも公式に記載あり(差を付ける数字の開示なし)
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学び・研修
WIN人財育成投資 1人あたり25.6万円(2023年実績。2030年目標は30万円)
一人あたり教育投資額 20.74万円/年(統合報告書)
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健康
全事業所を完全禁煙(2019年9月〜)。2030年末に喫煙率ゼロを目標
WIN人間ドック休暇 年1日。統合健診「DSけんしん」、女性の健康ポータル「DSフェムケア」、GLTD
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平均年収・残業(有価証券報告書ほか)
WIN平均年間給与1,351万円。1か月あたりの平均残業4時間(公式サイト)
平均年間給与1,114万円。残業時間は当サイト未確認
勝敗は「公式に記載があるか」「数字まで開示しているか」「同じ指標なら数字の比較」だけで機械的に付けています。 制度の中身への当サイトの主観的な採点ではありません。「記載なし」は制度が無いという意味ではなく、公式ページで確認できなかったという意味です。
7勝7敗3分の引き分け。勝敗の数より中身のほうが読みどころです。中外製薬が取ったのは有給の付与日数・フレックス休日・育児休職の有給期間・ライフサポート休暇・教育投資といった「日数と投資額」を出している項目で、第一三共が取ったのは初任給・有給の取得率・男性育休取得率・産後パパ育休・節目の休暇といった「実績と使いやすさ」を出している項目でした。
福利厚生偏差値は第一三共が上です。第一三共は73.1で全1,141社中41位(製薬・医療機器47社中3位)、中外製薬は66.8で408位(同17位)。
出典:中外製薬 採用サイト/中外製薬 両立支援制度/第一三共 キャリア採用 福利厚生/第一三共 ワークライフバランス
違い1:中外は「日数」を、第一三共は「取った実績」を書いている
いちばん性格が出ているのは、同じ休みの話でも、どちらの数字を出しているかです。
中外製薬は付与する日数を細かく書いています。年次有給休暇は初年度18日で最高23日、フレックス休日が年4日、ライフサポート休暇が年20日、介護休暇が年10日、障がいのある社員の通院休暇が年12日。育児休職は最初の14日間を有給にしています。
第一三共は実際に取れているかを書いています。年次有給休暇の取得率87.6%、男性の育児休業取得率96.3%。そのいっぽうで、有給休暇の付与日数そのものは募集要項に書かれていません。
有給の付与日数で比べれば中外が勝ち、取得率で比べれば第一三共が勝ちます。どちらの数字を大事にするかで、見え方が変わる2社です。
違い2:初任給は第一三共が5万円高い
初任給は第一三共が360,500円/月(2026年4月予定)、中外製薬が310,000円/月(4年制大学卒)で、5万円の差があります。中外製薬は修士了335,000円、博士了375,000円と学歴別に出しています。第一三共は学歴別の内訳を公式ページで確認できていません。
ただし平均年間給与(有価証券報告書)は逆で、中外製薬1,351万円、第一三共1,114万円。入り口の金額と在籍中の平均は、別の数字として見てください。
違い3:第一三共は「祝い金・支援金」の制度名を5つ出している
第一三共のキャリア採用ページには、出産祝い金・育児休業応援金・介護支援金・介護休業支援金・災害見舞金の5つの制度名が並んでいます。ただし金額はどれも書かれていません。この記事の規則では「制度名だけ」でも「記載なし」に勝つので第一三共の勝ちですが、いくらもらえるかは公式ページからは分かりません。
中外製薬の公式ページには、祝い金・支援金にあたる制度の記載を確認できませんでした。
この比較でできていないこと
正直に書いておきます。
- 第一三共の年次有給休暇の付与日数と、残業時間は当サイトで確認できていません。募集要項ページが「Too many redirects」で開けず、詳細を確認できなかった記録が残っています。
- 中外製薬の住宅手当・家賃補助の金額、確定拠出年金の会社掛金、カフェテリアプランの付与額は、公式ページで確認できませんでした。
- どちらも持株会の奨励金率、在宅勤務手当の金額は公式ページに書かれていません。
- えるぼし認定は両社とも3段階です(中外製薬が2022年10月、第一三共が2018年5月)。
確認できしだい、このページの数字も更新します。
どちらを選ぶかの目安
この記事の数字から言えることは、これだけです。
- 休みの日数で選ぶなら中外製薬。初年度から有給18日、フレックス休日4日、ライフサポート休暇20日と、日数が公式に出ています
- 休みが実際に取れているかで選ぶなら第一三共。有給取得率87.6%、男性育休取得率96.3%と、実績を公表しています
- 入り口の給与で選ぶなら第一三共。初任給360,500円で、中外製薬より5万円高い
- 在籍中の平均で選ぶなら中外製薬。平均年間給与1,351万円で、月の平均残業4時間も公表しています
制度の一覧と出典リンクは、中外製薬のページと第一三共のページにまとめています。
この記事の勝敗のつけ方:制度の質を主観で採点することはしていません。①公式に記載がある方が、記載のない方に勝つ ②数字(金額・日数・率)まで書いてある方が、制度名だけの方に勝つ ③どちらも数字を出している場合は大きい方が勝つ、の3つだけで機械的に決めています。どちらも記載がある/どちらも金額がない/数字が同じ場合は引き分けです。
調べ方と出典(公式採用ページ・公式サイト・公式プレスリリースのみ)
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