ユアテック vs 中電工 福利厚生を公式情報だけで比較

本記事の情報はすべて各社の公式採用ページ・募集要項から取得したものです。口コミサイトの数字は使っていません。最終確認日は各社の企業ページに載せています。

電力系の電気工事会社を2社並べます。ユアテックは東北電力グループで本社は仙台、中電工は中国電力グループで本社は広島です。従業員数はユアテック3,857人、中電工3,400人(いずれも有価証券報告書・提出会社単体)で、規模もよく似ています。

同じような立ち位置の会社が、公式ページに何を書いているか。そこだけを比べます。

15項目で並べる

  1. 初任給(大学卒)

    260,000円/月

    WIN

    275,000円/月(基本給+資格給)

  2. 初任給(大学院修士)

    275,000円/月

    WIN

    285,000円/月(基本給+資格給)

  3. 初任給(高専卒)

    234,500円/月

    WIN

    245,300円/月

  4. 初任給(短大・専門卒)

    226,900円/月

    WIN

    237,600円/月

  5. 寮・社宅の本人負担額

    宿舎制度(社宅・寮)あり。本人負担額は公式に記載なし

    WIN

    月9,000円程度と明記

  6. 奨学金返還支援の総額

    最大180万円

    最大180万円(月15,000円を上限に最長10年)

    引き分け ― 両社とも公式に記載あり(差を付ける数字の開示なし)

  7. 奨学金返還支援の月額

    公式に記載なし

    WIN

    月15,000円を上限

  8. 年間休日

    WIN

    127日(2026年度)

    公式に記載なし(週休2日+祝日+会社指定日12日の内訳のみ)

  9. 年次有給休暇(初年度)

    15日(最高20日)

    WIN

    20日

  10. 積立休暇

    WIN

    最高50日

    公式に記載なし

  11. 地域手当

    公式に記載なし

    WIN

    東京・横浜 月30,000円/大阪・名古屋 月15,000円

  12. 子どもに対する手当

    世帯手当あり(金額は公式に記載なし)

    WIN

    次世代育成手当 子1人につき月15,000円(年度年齢18歳まで)

  13. 帰省・単身赴任の支援

    単身赴任手当あり(金額は公式に記載なし)

    転勤手当(帰省交通費)単身赴任者は月2回分、独身者は年6回分(金額は公式に記載なし)

    引き分け ― 両社とも公式に記載あり(差を付ける数字の開示なし)

  14. 資産形成

    財形貯蓄、従業員持株会

    WIN

    財形・積立貯蓄(3種類)、確定拠出年金、株式投資会

  15. 保養・レジャー

    WIN

    保養施設(岩手県安比高原)と所在地まで明記

    公式に記載なし

勝敗は「公式に記載があるか」「数字まで開示しているか」「同じ指標なら数字の比較」だけで機械的に付けています。 制度の中身への当サイトの主観的な採点ではありません。「記載なし」は制度が無いという意味ではなく、公式ページで確認できなかったという意味です。

中電工の11勝3敗1引き分け。ただし勝敗の数より、どこで差がついたかのほうが読みどころです。

違い1:中電工は「いくら」を書き、ユアテックは「何日」を書く

同じ公式情報でも、出している数字の種類が違います。

中電工は金額を書いています。寮の本人負担は月9,000円程度、地域手当は東京・横浜で月30,000円、次世代育成手当は子1人につき月15,000円、奨学金返還支援は月15,000円を上限に最長10年。入る前に「毎月いくら得するか」が計算できる書き方です。

ユアテックは日数を書いています。年間休日127日、年次有給休暇の初年度15日・最高20日、積立休暇の最高50日。「1年で何日休めるか」が計算できる書き方です。

どちらが良いという話ではありません。お金で見るなら中電工の公式ページ、休みで見るならユアテックの公式ページのほうが情報量が多い、というだけです。

違い2:子どもがいると中電工の差が開く

いちばん金額が大きいのが次世代育成手当です。子1人につき月15,000円を、年度年齢18歳まで。

  • 子ども1人:月15,000円 = 年18万円。18年で累計324万円
  • 子ども2人:月30,000円 = 年36万円。18年で累計648万円

ユアテックにも世帯手当がありますが、金額が公式ページに書かれていません。実際に同じくらい出ている可能性はありますが、当サイトは書かれていないものを推測では埋めません。

違い3:ユアテックは保養施設の場所まで書いている

細かい話ですが、ユアテックは保養施設を「岩手県安比高原」と所在地まで書いています。スキー場のある高原リゾートです。中電工の公式ページに保養所の記載はありません。

奨学金返還支援は、両社とも上限180万円で並びました。この業種では月15,000円・最長10年・総額180万円が「型」になっていて、四電工・クラフティア(旧・九電工)・日本電設工業も同じ水準です。

この比較でできていないこと

正直に書いておきます。

  • 両社とも賞与の月数を公式に書いていません。同じ業種ではトーエネックだけが「前年実績・平均約6.0か月分」と公表しています
  • 中電工は年間休日の合計日数を書いていません。週休2日+祝日+会社指定日12日(年末年始5日・計画4日・盆2日・労働祭1日)という内訳だけです
  • ユアテックの宿舎制度は、本人負担額が公表されていません
  • 両社とも、借上社宅の会社負担額は公表されていません

どちらを選ぶかの目安

この記事の数字から言えることは、これだけです。

  • 初任給で選ぶなら中電工。大学卒で月15,000円、高専卒で月10,800円ぶん高く書かれています
  • 子どもを育てながら働くなら中電工。次世代育成手当が子1人につき月15,000円、18歳まで出ます
  • 休みの日数で選ぶならユアテック。年間休日127日を明記していて、積立休暇も最高50日あります
  • 東京・大阪で働く可能性があるなら中電工。地域手当が月30,000円/15,000円と明記されています

制度の一覧と出典リンクは、ユアテックのページと中電工のページにまとめています。


この記事の勝敗のつけ方:制度の質を主観で採点することはしていません。①公式に記載がある方が、記載のない方に勝つ ②数字(金額・日数・率)まで書いてある方が、制度名だけの方に勝つ ③どちらも数字を出している場合は、その項目で有利な方が勝つ、の3つだけで機械的に決めています。どちらも記載がない場合は引き分けです。

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この記事を書いた人

福利厚生JP 編集部|各社の有価証券報告書・公式採用ページ・公式サステナビリティサイトだけを情報源にしています。金額や比率は、公式に書かれている数字だけを載せ、推測では埋めません。確認できなかった項目は空欄のままにしています。

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