メルカリ vs マネーフォワード 福利厚生を公式情報だけで比較

本記事の情報はすべて各社の公式採用ページから取得したものです。口コミサイトの数字は使っていません。最終確認日は両社とも2026年9月19日です。

同じ東京のネット企業で、どちらも制度を細かく公開している2社を並べます。どちらが優れているかを決める記事ではありません。同じ項目に、どちらが数字を出しているかを見る記事です。

先に、比較の前提を2つ断っておきます。

  • 「公式に記載なし」は「制度がない」という意味ではありません。公式ページに書かれていないだけ、という場合があります。この記事は「書いてあるかどうか」を並べているだけです。
  • 2社は制度の重心が違います。メルカリは育児・ライフイベントに金額を出し、マネーフォワードは資産形成と住まいに金額を出しています。この違いは、あとで詳しく書きます。

14項目で並べる

  1. 持株会の奨励金率

    拠出額の25%。賞与から拠出した分も25%

    WIN

    拠出金に対して30%

  2. 企業型確定拠出年金

    公式に記載なし

    あり。毎月積み立て

    引き分け ― 両社とも公式に記載あり(差を付ける数字の開示なし)

  3. 住まいの補助

    公式に記載なし

    WIN

    近隣住宅手当 月最大2万円。近隣引越祝金10万円

  4. 認可外保育料の補助

    WIN

    月10万円を上限。0歳児保育料も別枠で月10万円を上限

    公式に記載なし

  5. 病児保育

    WIN

    1時間1,500円を上限に補助

    公式に記載なし

  6. 不妊治療・妊活

    WIN

    子ども一人あたり200万円を上限。卵子凍結費用の補助も別途あり

    公式に記載なし

  7. 傷病時の休暇

    WIN

    Sick Leave(有給)年10日。年次有給休暇とは別枠

    公式に記載なし

  8. リフレッシュ休暇

    WIN

    リラックス休暇(有給)年3日

    公式に記載なし

  9. 子の看護・介護休暇

    WIN

    最大年10日(一部有給)

    公式に記載なし

  10. 健康診断・予防接種

    定期健康診断 年1回。インフルエンザ予防接種の費用補助

    WIN

    定期健康診断と婦人科検診を会社負担。インフルエンザ予防接種も会社負担

  11. 医療・相談窓口

    契約保健師による健康相談。社外カウンセリング窓口

    WIN

    24時間365日の電話相談。往診・オンライン診療も利用可

  12. 社内公募・異動

    公式に記載なし

    WIN

    チャレンジシステム。年に1回の異動公募

  13. 評価の回数

    公式に記載なし

    WIN

    職種別グレード評価制度。年2回評価

  14. 出社頻度

    公式に記載なし

    原則週2日出社(推奨週3日)

    引き分け ― 両社とも公式に記載あり(差を付ける数字の開示なし)

勝敗は「公式に記載があるか」「数字まで開示しているか」「同じ指標なら数字の比較」だけで機械的に付けています。 制度の中身への当サイトの主観的な採点ではありません。「記載なし」は制度が無いという意味ではなく、公式ページで確認できなかったという意味です。

マネーフォワードが7勝5敗2分。ただし、この記事でも勝敗の数より中身のほうが読みどころです。

「守り」に出すメルカリ、「積み上げ」に出すマネーフォワード

2社の金額の出しどころは、きれいに分かれています。

メルカリが金額を出しているのは、全部「うまくいかなかったとき」の項目です。 妊活の200万円、認可外保育料の月10万円、病児保育の1時間1,500円、病気で休むためのSick Leave年10日。いずれも、計画どおりに進まない場面を想定した金額です。妊活費用に200万円という上限を書いている会社は、日本の事業会社ではかなり珍しい部類に入ります。

マネーフォワードが金額を出しているのは、全部「積み上がっていくもの」です。 持株会の奨励金30%、企業型確定拠出年金、近隣住宅手当の月2万円、近隣引越祝金10万円。どれも毎月・毎年積み上がる性質のもので、金融サービスの会社らしい設計と言えます。

持株会の奨励金率はマネーフォワードの30%がメルカリの25%を上回りますが、メルカリは賞与から拠出した分にも25%を付けると明記しています。奨励金は月々の給与から拠出できる額に上限があるのが普通なので、賞与からまとめて入れられるかどうかは、年間の受取額にそれなりに効きます。率だけで比べると取りこぼす部分です。

どちらを選ぶかの分かれ目

読み方を1つだけ提案すると、これから数年で子どもを持つ可能性があるかどうかが分かれ目になります。

その可能性があるなら、メルカリ側の金額は現金で効きます。認可外保育園に月10万円の差額補助があるかないかは、都市部では年120万円の差です。妊活の200万円も同じで、使う人には決定的な金額になります。

一方、その予定が当面ないなら、マネーフォワードの持株会30%と近隣住宅手当のほうが、毎月確実に効きます。会社の近くに住んで月2万円、持株会に月3万円を入れれば奨励金が月9,000円。使うかどうかが本人の選択だけで決まる制度が多いのがマネーフォワード側の特徴です。

この比較の限界

最後に、この記事でできていないことを書いておきます。

両社とも基本給や賞与の水準は公式採用ページに書いていません。福利厚生は給与の外側の話なので、この記事だけで「どちらが手取りが多いか」は言えません。

また、メルカリ側は「公式に記載なし」が多く見えますが、これは制度がないことを意味しません。メルカリの採用ページは育児・健康の項目を厚く書く構成で、資産形成や評価制度は別のページで扱っている可能性があります。この記事は「同じ1ページに何を書いたか」の比較でもあることは、割り引いて読んでください。

出典:メルカリ Benefits/マネーフォワード 福利厚生・制度

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福利厚生JP 編集部|各社の有価証券報告書・公式採用ページ・公式サステナビリティサイトだけを情報源にしています。金額や比率は、公式に書かれている数字だけを載せ、推測では埋めません。確認できなかった項目は空欄のままにしています。

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