電通 vs 博報堂DY 福利厚生を公式情報だけで比較
本記事の情報はすべて各社の公式採用ページ・公式サステナビリティ情報・有価証券報告書から取得し、取得日時点の原文を確認しています。各制度の出典リンクは各社のページに掲載しているので、応募前に必ず最新の公式情報をご確認ください。
広告業界の2社を、公式に書かれていることだけで並べます。どちらが優れているかを決める記事ではありません。
先に、比較の前提を2つ断っておきます。
- どちらも持株会社です。電通グループの下に株式会社電通が、博報堂DYホールディングスの下に博報堂・大広・読売広告社があります。採用ページはグループ採用として出ているものを情報源にしています
- 「公式に記載なし」は「制度がない」という意味ではありません。公式ページに書かれていないだけで、実際には制度がある可能性があります
14項目で並べる
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初任給
WIN基本給275,600円/月に加えて、割増見合手当(固定時間外手当)75,000円/月を明記
年俸制3,600,000円。月あたり300,000円
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年次有給休暇(入社時)
入社時付与10日/年
WIN17日
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休暇の種類
特定積立休暇120日、リフレッシュホリデー4日/年、家族看護休暇5日/年
フリーバカンス5日、ステップ休暇15日、かぞくおもい休暇5日、結婚休暇7日、プラ休
引き分け ― 両社とも公式に記載あり(差を付ける数字の開示なし)
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育児休業
WIN育児休業1年。子の出生休暇(男性)5日、育児看護休暇10日/年
産前産後休業14週間の記載。育児休業の期間は公式に記載なし
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妊活・不妊治療
公式に記載なし
WIN妊活・不妊相談窓口を設置。妊活関連休暇は特定積立休暇から最大40日
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介護
家族看護休暇5日/年
WIN介護関連休暇(特定積立休暇)最大40日
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住まい
借り上げ社宅制度。住宅優待サービスも掲載。金額は公式に記載なし
財形持家転貸融資制度。金額は公式に記載なし
引き分け ― 両社とも公式に記載あり(差を付ける数字の開示なし)
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資産形成
WIN従業員持株会(奨励金8%)、確定拠出年金、財形貯蓄、退職金・企業年金
公式に記載なし
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働き方の柔軟性
スーパーフレックスタイム制。勤務地は自宅・会社・サテライト・外出先から選択。深夜業務は22時〜翌朝5時を原則禁止。リモートワーク手当5,500円/月
勤務間インターバル11時間(インターバル11)、スラッシュ7、サイレント10
引き分け ― 両社とも公式に記載あり(差を付ける数字の開示なし)
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お祝い金
公式に記載なし
WIN出産お祝い金30,000円、結婚お祝い金50,000円
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女性管理職比率
WIN21.7%
13.8%
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男性の育休取得率
WIN100%(株式会社電通単体では103.1%)
88.7%
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男女の賃金の差異
WIN79.2%(全労働者・正規雇用労働者とも)
公式に記載なし
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残業・有給・離職率
公式に記載なし
WIN月平均残業34.5時間、年次有給休暇取得率52.7%、離職率7.7%
勝敗は「公式に記載があるか」「数字まで開示しているか」「同じ指標なら数字の比較」だけで機械的に付けています。 制度の中身への当サイトの主観的な採点ではありません。「記載なし」は制度が無いという意味ではなく、公式ページで確認できなかったという意味です。
電通が6勝5敗3分。ただし勝敗の中身は、はっきり分かれています。電通が取ったのは初任給・育児休業・資産形成・開示3指標。博報堂DYが取ったのは有給の日数・妊活・介護・お祝い金・働く実態の数字です。
出典:電通グループ 採用サイト、博報堂DYホールディングス 採用サイト
違い1:電通は「お金の制度」、博報堂DYは「休む制度」を数字で書いている
いちばん性格が出ているのは、どの項目に数字を書いているかです。
電通は、初任給275,600円+割増見合手当75,000円、従業員持株会の奨励金8%、リモートワーク手当5,500円/月と、お金にまつわる数字を並べています。確定拠出年金・財形貯蓄・退職金・企業年金も一覧に載っています。博報堂DYの公式ページには、これらに相当する資産形成の制度が、今回確認した範囲では見当たりませんでした。
博報堂DYは逆です。年次有給休暇17日、フリーバカンス5日、ステップ休暇15日、かぞくおもい休暇5日、結婚休暇7日、妊活関連休暇40日、介護関連休暇40日と、休暇の名前と日数がひたすら並びます。休暇の種類の多さでは博報堂DYが上です。
ただし電通にも「特定積立休暇120日」があります。使いみちを限定した積立型の休暇で、日数だけ見れば最大です。制度の形が違うので、単純に日数を足して比べることはできません。
違い2:働く実態の数字を出しているのは博報堂DYだけ
会社選びで効いてくるのは、制度の有無より実際にどう働いているかです。
博報堂DYは、月平均残業34.5時間・年次有給休暇取得率52.7%・離職率7.7%を公表しています。電通の公式ページには、今回確認した範囲でこれらの数字がありませんでした。
有給取得率52.7%という数字は、決して高くありません。ただ出していること自体に意味があります。取得率を出していない会社は、良いのか悪いのかを応募者が判断できません。「数字を出している方が勝つ」という当サイトの基準では、ここは博報堂DYの勝ちになります。
違い3:女性の働きやすさは、指標によって逆になる
女性に関する3つの指標を並べると、きれいに割れます。
| 指標 | 電通グループ | 博報堂DY |
|---|---|---|
| 女性管理職比率 | 21.7% | 13.8% |
| 男性の育休取得率 | 100% | 88.7% |
| 女性の育休取得率 | 110.9%(株式会社電通) | 102.2% |
| 妊活・不妊治療の制度 | 公式に記載なし | 妊活関連休暇40日・相談窓口 |
数字では電通、制度では博報堂DYです。電通は女性管理職比率も男性育休取得率も上ですが、妊活・不妊治療にふれた記載がありません。博報堂DYは数字では及ばないものの、妊活関連の休暇を40日まで積立休暇から使えると明記し、相談窓口も置いています。
なお育休取得率が100%を超えているのは、その年に子が生まれた人数より休んだ人数のほうが多かった場合に起きる数え方の都合です。詳しくは男性の育児休業取得率のランキングで説明しています。
注意:博報堂DYの「平均年間給与1,091万円」は事業会社の数字ではありません
博報堂DYホールディングスの有価証券報告書には、平均年間給与10,915,000円と記載があります。ただしこれは持株会社(提出会社・単体)の数字です。持株会社にはグループ全体の経営をする少人数の社員が所属するため、事業会社である博報堂で働く人の水準とは一致しません。
同じことは電通グループにも当てはまります。持株会社の平均年収がなぜ高く出るのかは、年収JPの「平均年収ランキングの上位にホールディングスが並ぶ理由」で数えています。
どちらを選ぶかの目安
この記事の数字から言えることは、これだけです。
- お金の制度で選ぶなら電通。初任給の額、持株会の奨励金8%、確定拠出年金・財形・退職金まで公式に並んでいます
- 休みの取りやすさで選ぶなら博報堂DY。有給17日に加えて名前のついた休暇が5種類あり、残業時間と有給取得率という実態の数字も出しています
- 妊活・不妊治療を考えているなら博報堂DY。電通の公式ページには記載を確認できませんでした
制度の一覧と出典リンクは、電通グループのページと博報堂DYホールディングスのページにあります。他業界の対決記事はANA vs JAL、三菱商事 vs 伊藤忠商事、トヨタ vs ホンダもあります。
この記事の勝敗のつけ方:制度の質を主観で採点することはしていません。①公式に記載がある方が、記載のない方に勝つ ②数字(金額・日数・率)まで開示している方が「あり」とだけ書く方に勝つ ③同じ指標の数字どうしなら良い方が勝つ、の3つだけで機械的に付けています。どちらも同程度なら引き分けです。2026年9月4日時点で当データベースが確認した公式情報にもとづきます。
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